蔦屋書店 の郊外の大型店に初めて行きました。まだこのタイプの店舗は日本国内でもまだ10店舗ほどしかない業態。
これがずいぶんスゴイのよ。 本屋なのに、喫茶店(スターバックス ほか複数店舗) が店内に併設。 そして本は立ち読みどころではなく、店内のソファーで買わずにダラダラ本を読めちゃう。 そう、本を買わずに読み放題 の本屋なのだ。 電源コンセントがついてる勉強用のデスクまで用意されている。
そこで疑問がわく。 これでは、本はそう簡単に売れない。これでいいのか!?
.... ちょっと考えると、ここは本屋ではなく、本のタダ読みを集客のネタにした喫茶店であることに気が付く。
出版業界は一般的に、本を売った時、定価の 約23% が店の粗利。仮に1,000円 の本を1冊売っても、230円の粗利。
だが、ここでは本をタダ読みするついでに、おじさま、おばさまたちが、併設のスターバックスでコーヒーをポンポンと注文していく。 スターバックスのフランチャイズ契約で、定価の 約70% が粗利らしいので、仮に 400円 のコーヒーが売れれば 280円の粗利。 コーヒー売ったほうが稼げるじゃないか!
そして、蔦屋書店からすれば、本は売れなくても返品しちゃえば問題ないのだ。
そして、返品に悩まされるであろう、出版会社。
なんともスゴイ、ビジネスモデルである。